長女が生まれてから、ケイさんとの不具合が目立つようになり、
私は実家の両親と過ごすことが多くなった。
家も歩いていける距離にあるし、一緒に子育てをしてもらってきた。
長女にとって、きっと次女にとっても、私にとっても、
実家が憩いの場であり、故郷なのだと思う。
今でも、
週末になると長女は
「ばばんちへ泊まりに行く」と言い始め、週末は実家で過ごす。
でも、夜になり、両親のお酒がすすんでくると、
決まって母に「離婚しろ」と言われ、
決まって父に「(離婚しないのは)逃げだ」と言われてしまう。
両親の気持ちはとても分かる。
日々の生活で愚痴も言ってしまうし(言わなくても親はカマをかけるように色々聞いてくる!特に母は…。)、一般的におかしいことが多い。子どもへの悪影響も心配しているのだと思う。「娘に幸せになって欲しい」と願っているのは伝わってくる。
だけど、私は離婚に踏み切れないでいる。
その板挟みは辛いのだけれど…どうすることも出来ない。
なぜ離婚しないのか、イマイチ自分でも分かっていない。
子どもは楽しくケイさんと遊んでる。人間味がないケイさんにモヤモヤはするけど、言い合いは出来ないので決定打になる喧嘩もない。借金も(たぶん)浮気もない。それとなく自然に毎日が過ぎていく。
「アスペルガーのケイさんと暮らしていて、幸せか?」と聞かれたら幸せではないけれど、「ケイさんと離婚したら幸せになれる?」と聞かれたら、なれない気もする。
私だけじゃない。子ども達の幸せも考えると、
はいっ!いま即離婚ね!と踏み切れない。
それは私の逃げなのかな?
今の私には
「迷惑も心配も負担もかけてごめんね」と
両親にいうことしかできない。