アスペルガー症候群」に詳しいどんぐり発達クリニックの院長宮尾益知さんの見解から、我が家を振り返ってみようと思います。
—読売新聞(ヨミドクター)から部分的に引用—
「お母さんはほぼ全員がうつになっていました。」
私は実家が近くにあってくれたおかげで、
適度に主人と離れる事ができ、気晴らしもでき、
ようやく鬱状態から脱出したように思います。
でも、最初の数年間は気づかぬうちにカサンドラになっていて、
一日一日を生きていく事にいっぱいいっぱいだった気がします。
心配して色々言ってくる周囲を受け入れる事も出来ていませんでした。
今は、少しずつ毎日が楽しくなってきて、
もう少し子供が大きくなったら、私も社会にでて、
自分の新たな世界を見つけたいと思えるようになりました。
主人の事は何も解決していませんが、解決しない事をダラダラと思い悩むより、
“なるようになる”と別の事に意識を向けるようになりました。
「お父さんだけを集めてみたら、みなさん立派な紳士たちでした。会社の重役とか医者とか社会的地位の高い人ばかりで、セミナーの現場で私に質問される内容も理路整然としていましたし、家庭内で社会性がないと母たちから言われていましたので『あなた方はどうやって社会性を身につけたのですか』と聞いてみると、『僕は損得で身につけてきました』という人が多いのですね。家庭の中では損得は生じないわけで、せいぜいおいしい食事、温かいもてなしが得としてあるわけですが、それはあまり意味をなさないとのことでした。また外の世界のビジネスで有効である素早い判断、冷静な分析、冷徹な人への評価は、家庭内では逆の効果を生み出します」
こちらも同感でした。家庭内で人間味がないのです。
外ではさぞかし御立派なのでしょう。
他人からみたら、「勝ち組」なのかもしれません。
でもそこに家族はいない。1人きりで勝ち組なのです。
ON-OFFはあるのですが、そのOFF!は家族と楽しむものではなくて、自分ひとりで楽しむもの。家族なんていらない様子です。
冷たい人!家庭に興味がない人!ロボットみたい!そんな印象。
常に上に立っていたい性格も邪魔して話し合いにもならない。