「アスペルガー症候群」に詳しいどんぐり発達クリニックの院長宮尾益知さんの見解から、我が家を振り返ってみようと思います。
—読売新聞(ヨミドクター)から部分的に引用—
「アスペルガーの男性は新しいことになじむのが苦手です。ある時期までは母親の息子ですよね。思春期になって恋をして、結婚する。そこでの問題の一つは、自分が『母親の息子』という意識のまま、母親とつながったまま、結婚してしまうことなのです。女性は母しか知らないですから、女性の未熟な時代も知りませんし、新婚時代から、自分の母親と同じ役割を妻に求めてしまいます。」
「ご主人は無頓着で、父の役割に加えて夫の役割も果たさないから、また落ち込む。奧さんが困った時に、『大変だったね。お前の味方をしてあげられなくてごめん』と言うのは夫の役割ですが、母親の息子のままでいるので、その役割を担えないのです」
「もう一つは、逆に母親とけんかしている息子のパターンですね。基本的に母親は、社会の中でうまくやっていくために、二面性があります。例えば、PTAの担当の先生について陰で悪口を言っていても、先生の前ではぺこぺこしてゴマをすってばかりいる。それを見てアスペルガーの息子は『あの女はうそつきだ、許せない』と、母親と断絶してしまうのです。そういう場合は、奧さんがすべてになります。2人でいる限りはハッピーなんです。そこに子どもが生まれ、特に男の子が生まれると、自分にとっての恋敵になってしまうのです。奥さんに「おまえは人妻なんだから、子どもといちゃいちゃしてはだめだよ」と言ってしまいます。母であることより、妻であることのランクが高いというわけです。恋人や新婚時代はとても関係性がいいのに、子どもが生まれたとたん自分に注目してくれないので、ライバル意識を持って不機嫌になるというパターンです」
我が家も、新婚当時、私が主人の世話をすべてやっている時には何も問題がありませんでした。
そこに、子供がうまれて、「自分のことは自分でやってね」となってから、様々なリズムが崩れてきたように思います。
私にとって主人は、大きな子供と同じ。そしてそれは成長しない子供。
いつから私はこの人の母親になったのだろう?と思っていたけど、
ずっとだったんだな…と。
結婚式の打ち合わせで、主人が実家に行きたがらないので、主人の実家に1人で行って、義母さんと話をした日でした。
昼過ぎのお邪魔だったので、夕食のおかずも作って持って行ったのですが…
翌日、主人の携帯に義母の彼氏から長々と私を批判するメールが届き、
「ずかずかと家に入り、べらべらと話して言って、義妹が食べられい物を持ってきて…私達はあいつが嫌いだ」そんな内容でした。
その時も主人は何もしてくれず、1人で困惑しているだけでした。
(その時に、結婚式など辞めて、離婚しておけばよかった)
そのまま、義理母との関係は途絶えています。
ですが、それがまた、「自分は苦労をしていない。ダメな嫁」と自分を責める要因にもなっています。